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わたしがホ・オポノポノと出会ったのは、1983年です。
その1年前に、イハレアカラはモーナと出会い、SITHホ・オポノポノは徐々に今の形になっていきました。

その頃、モーナはよくこう話していました。
「こうして集まった、わたしたちは問題児なのですよ。宇宙全体に問題を作り出してしまった存在です。自分達が作り出した問題を掃除するために、早くクリーニングを始めなくてはいけないのです」

モーナは旅先のほとんどの場所にイハレアカラを同行させていました。イハレアカラのクリーニングを尊重し、彼のサポートを得ていました。それと同時にわたしたちは皆、彼女の生徒であり、それぞれの意識が進化する過程にいました。

モーナは常に明晰で強い女性で、彼女のオーラは常に何マイルも先まで広がっていました。彼女のそばにいるだけでわたしたちにも変化が起きました。なぜならば、進化がひとたび、一人の内で起きれば、それはその次へと派生していくからです。

わたしたちは皆一つの馬にまたがっています。その一つの馬とはすなわちSITHホ・オポノポノです。
わたしたちは水曜に講演会をし、スタッフミーティングを木曜に、週末には様々なトレーニングをしました。1年のうちに50週をそれに費やしてきたのです。イハレアカラはそこにいたのです。そして、当時そこにいた誰もが、まるでクリスタルのような透明さで明らかに気づいていたことは、この学び実践していることはわたしたちの人生において、とても重要なものであるということでした。それはそれぞれのいのちのために必要なものでした。

モーナはよく、わたし達が誰かを弔う際に悲しみに暮れることは、その故人の魂を見えないフックでひっかけて留めてしまうことになると言いました。
もちろん愛する人を失うのは悲しいことです。しかし、もしそんな感情を内側に感じたのであれば、クリーニングすることで、わたしたちは相手の魂も、自分自身も、それに関わるあらゆる存在も解放することができます。
執着は、それが愛しさから生まれるものであろうと、わたしたちの魂を不自由にします。その人の存在がわたしに幸せを与えていたのだと決め込むことは、わたしたちの今に制限を与え、流れを止めてしまいます。神聖なる存在はいつも絶え間ない、幸せを与えています。

イハレアカラの魂、アイデンティティーは今も、その目的の上にあります。彼のブループリントを生きています。わたしたちが神聖なる存在を自分にそして相手に見るとき、自由になっていくことができます。

彼は人生を通して、ものすごい多くのことを与えてくれました。世界中のどこかで毎週末クラスで教えていた。それは信じられないことで、簡単なことではありません。肉体があった日々の中で起きたすべての瞬間を“Just get to the cleaning” ただクリーニングして生きられました。

あるエピソードがあります。フィラデルフィアでイハレアカラが講義をしている中で、ずっと喋っていたある女性に、イハレアカラは突然こんなことを言いました。

“Do you know what the verbal diarrhea is?”
「言葉の下痢って知っていますか?」

彼は相手に怒っていたわけでもなく、失礼な態度をとりたかったわけでもなく、ただそれを率直に言ったのです。そしたら、彼女は、とても素直にそれまで止まらなかった会話が自然と止まりました。

彼は人生を楽しむことを知っていました。美味しい食事を楽しみましたし、美しい音楽を聴くこと、とくにモーツアルトを好みました。
イハレアカラが我が家にゲストとして宿泊したある夜のこと、彼はいつもさりげなく手伝いをしてくれるのですが、その時は、なんとゴミ出しをしてくれて、気づいたらゴミ箱の内側までもをピカピカに磨き上げてくれていました。わたしは驚いて「何をしているの?」と聞いたら、彼はこう答えました。

「このゴミ箱が綺麗にしてほしい、とわたしに言ったので、そうしました」

わたしの記憶にある彼の姿はいつどんな時も彼のいま目の前にあることをクリーニングする、ただそのことだけに責任を持って取り組んでいたように思います。しかし、それはまるで呼吸をするように静かで自然なものでした。記憶をクリーニングするというのは、きっとそんな風に、自分の本来のアイデンティティーに沿うことで、そのほかのあらゆるアイデンティティーの自由も許すことができるのだと、彼を見ていて深く納得しました。

会えないことに不足感を感じることはありません。わたしは彼がこれまで続けてきた絶え間ないクリーニングに感謝します。それはしてもしてもしきれないほどの感謝なので、彼の肉体がここにあるかどうかに意識が及ぶこともないのです。
彼が一人の人間として抱え、出会ったあらゆるものをクリーニングを通して手放し続けてくれたこと、それによってわたしを含め宇宙全体にどれだけの自由をもたらしてくれたかのか、それは理解を超えるほどです。

イハレアカラは常にこう言いました。

“Thank you for this opportunity of one more chance to clean.
Here we are face to face. You and your family.”

「もう一度、わたしにクリーニングするチャンスを与えてくれてありがとう。あなたとの出会いで、あなた、あなたの家族のあなたの先祖すべてとわたし自身の間にある記憶を消去し、自由になるチャンスを与えてくれました」


Momilani Ramstrum, Ph.D. モミラニ・ラムストラム 1983年、オアフ島でモーナ女史が開催したSITHのミニレクチャーに参加し、以来、スタッフとして活動。故モーナ女史から講師へのトレーニングを直接受けた数少ない内の一人でもある。 カリフォルニア州サンディエゴ、メサカレッジの教授兼音楽監督として活動するほか、近年ではクリーニングのインスピレーションから絵画を始め、展覧会が開催されている。 モミラニ・ラムストラムの関連インタビュー記事はこちらからご覧ください。個人セッションの詳細・お申し込みはこちらからご覧ください。

イハレアカラ・ヒューレン博士
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