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“It’s always good to have putz day” 
 「ダラダラする日をもつのは良いことです」

“It’s always good to have putz day”という言い回しがアメリカにはあります。
イハレアカラはこの言葉をよくクラスの合間や終了後にわたしに言いました。今思えば、彼は自分自身に言い聞かせていたようにも感じます。

たとえば、自分自身や家族の結婚式など大きなイベントが終わった後、一旦、馬鹿げたことをする時間、休息の時間が必要だという意味なのです。
洗濯物などの家事をとてもゆっくり進めることや、ただコーヒーをゆっくり飲むこと、特に何も特別なことをせずに、とにかくゆったりとして過ごすことを指します。

イハレアカラがクラスの直後などにそうすることが大切なのだと教えてくれて、わたしも実際にそれを実行するようになり、わたしの人生はだいぶ変化しました。

わたしはこれまでに5つの結婚式を子どもたちを通して経験し、初めの3回は終わったらとにかく溜まった仕事にとりかかっていましたが、その後からはいわゆる“Putz Day” 「休憩日」を挟むようにしたのです。

イベントの後には意識的にゆったりと過ごすのです。そこでわたしが得たものは、はるかに素晴らしいものでした。しっかりと自分自身に戻ることで、また仕事に戻る準備ができるのです。
初めの3回の結婚式の後では疲れ果ててしまって、自分にいくら鞭を打ってもやる気を取り戻すのに時間がかかりましたが、このイハレアカラが教えてくれたちょっとした人生のコツは、意外なほどに日々に快適な変化をもたらしてくれました。

自分を大切にケアする、大切に扱うといった意味で同じく思い出させられるエピソードがもう一つあります。

あるとき、これからもう数分でクラス会場が開場するという時にミーティングのためにスタッフ20名くらいがイハレアカラの元に集まったときのことです。
イハレアカラはこう切り出しました。

「この中の内、3名はこれから始まるクラスに参加するのではなく、ディナーに行くべきです。もしもそうせずクラスに参加するとしたら、あなたたちはきっとありとあらゆる問題を起こすことになるでしょう。しかし、もしもこれから素晴らしい夕食を食べに行く選択をしたら、このクラスにありとあらゆる恩恵をもたらしてくれるでしょう」

イハレアカラがそう言った瞬間にその3人のうちの1人は間違いなく自分のことであるとわかりました。
そう気付いて間も無く、イハレアカラはわたしのほうを見て、「あなたもそのうちの1人ですよ」と真剣に言いつつも、目の奥は笑っていたように感じました。
そして、実際にわたしはクラスではなく夕食をしに外へ出かけたのですが、それはなんとも表現できないほど自分自身との素晴らしい時間となりました。

そこでわたしが得た気づきは、自分が今正しい場所にいるのかどうか、クリーニングを通してそのことに細心の注意を払うことが最も大切なことであるということです。
わたしが携わるあらゆる仕事や人間関係も全て、正しい場所にいるのかどうか、それによってどのようなものになるのかが決まってくる、それほど重要なことなのです。

よく、これをしなければいけないから、とにかくなんであろうともやる、というような気持ちになり行動し、しかし結果として誰のためにもならない、むしろ自分こそがトラブルメーカーになってしまうというような不毛な体験が誰しもあると思うのですが、それはクリーニングを怠り、その瞬間、自分が居るべき場所を見失ってしまっているからなのです。

ですから自分の体験に注意を払い、今自分がすべきことは本当は何であるのか、記憶による判断から解放されたところで、チェックしていくことをわたしは学びました。

“You should really check on how you see your mother and father”
「自分のお母さんとお父さんをどのように自分が見ているかをよく精査したほうがいいですよ。」

あるクラスの休憩時間に突然、イハレアカラがわたしにこう言ったのです。

“Mary, you should really check on how you see your mother and father. If you describe them is how you describe them.”
「メリー、自分のお母さんとお父さんをどのように自分が見ているかをよく精査したほうがいいですよ。彼らをどのようにあなたが表現するのかによって彼らはそのように現れるのです」

そこでわたしがイハレアカラの意図として読み取ったものは、わたしたちが知覚している「その人」というのはかなり限定されたものだということです。

たとえば、わたしが自分の母親というのはこういう人と言った時、3行くらいで説明することだってできてしまうかもしれません。
そこで、イハレアカラは、それをクリーニングする必要があると言ったのです。
「そうすると、あなた自身が体験しているあなたの親という存在そのものが大きく解放されるでしょう」イハレアカラはそう言いました。
始めはそれをクリーニングするのは正直なところ少し難しいと感じました。しかし、実行することにしました。
わたしの両親は現在母が94歳で父は91歳なのですが、わたしは今これまでにないほどに彼らに対しての感謝が、まるで泉のように湧き出ることがあります。
イハレアカラがこの話をしてくれた後では、彼らの人間性というものがいかに偉大なものであるかということを何度も体験し、これまでいかに狭い視野で自分の両親を見てきたのだろうと愕然としました。そして、きっとそれは自分の親だけでなく、自分が関わってきたありとあらゆる人に対しても同じことが言えるでしょう。
わたしが自分の親をいかに制限をかけて関わってきたのか、そしてそれに気づき、クリーニングできたことで、わたしが自分の両親を新しい目で見ることができたというのも、イハレアカラがわたしにくれた数えきれないほどの贈り物の一つです。

Mary Koehler
メリー・コーラー

Mary Koehler メリー・コーラー IZI LLC主催のセルフアイデンティティー スルー ホ・オポノポノのマスター·コーディネーター。 1997年に初めてクラスに参加し、一年後にはアメリカ オレゴン州においてクラスのコーディネーターを開始。以後、ヒューレン博士とともに世界中を旅する。7人のこどもの母親であり、現在14人の孫の祖母になった。実生活でのクリーニングが、経営者、主婦、あらゆる層から支持を受けている。 メリー・コーラーのインタビュー記事はこちらからご覧ください。

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