「クリーニングするにはこうしないといけない!」と、いつのまにか頭でっかちになってはいませんか?
忘れちゃいけない、こうしちゃいけない、これをしないといけないといつのまにか自分でたくさんのルールを作ってはいないでしょうか?
平和と自由を取り戻すためにクリーニングしているはずなのに、まるで正反対の体験をしてることに気づいたら、ホ・オポノポノの基本に戻ってみましょう。KRさんが自然にクリーニングを取り入れている様子からあなたの自由なリズムをきっと取り戻すことができるはず。
── KR女史は、ホ・オポノポノのクリーニングを若い頃から続けられているということで、きっと、わたしたちなんかよりもずっとクリーニングが進んでいるのですか?
そのように思われるかもしれませんが、ホ・オポノポノは、決してどれほどやったからいい、というようなものではないのです。
誰でも、いつでも始めることが出来、実際に始めた時がその人にとって最適なタイミングなのです。一度学んでも、何年も実行しないで、ある時、なにかのきっかけでクリーニングを始める人もいますね。
ですが、仮に長年やっていたとしても、始めたばかりの人でも、今、毎瞬毎瞬クリーニングをすることが同様に重要なのです。
── クリーニングをやったほうがいい、というのはわかっているけれど、つい忘れている、面倒くさい、または忙しい、ということがあると思うのですが。
もちろん、わたしだってそうです。
だから、わたしは簡単な方法を使っていますよ。
例えば、紙切れにクリーニングツールを自分で書いたものをいつもポケットに入れておくと、それを身につけるだけでクリーニングになります。疲れていてクリーニングどころでは無い時でも、ポケットに手をつっこんでその紙をつかむだけでいいのです。
クリーニングは楽しくやらないとですね。
── すごい!それだけでいいんですか。そうするといつでもツールを持ち歩くことができますね。
もちろん。
例えば腰が痛い時には、ツールの紙を腰にあてたり、寝るときには枕に入れたり、簡単なことです。 あなたの腰だって自分でクリーニングの方法を覚えることができるのです。こんな感じのクリーニングのコツは数え切れないほどあります。
── このようなコツ、方法はインスピレーションによって降りてくるのですか?
そうですが、最初のきっかけはモーナ女史から始まりました。
ある時に、モーナ女史はツールを書いた紙を知人の庭の木に貼り付けていました。そして「この木が具合悪いと言ってたから、ツールを貼ってあげたの。木だって自分でクリーニングの仕方を覚えられるのよ」と言うのです。
ですから、もしもあなたが新しい家に入る時には、その家にツールを置いてあげると家だって自分でクリーニングができるようになります。
本を読む時には、本にはさむとその内容もクリーニングできますね。
── クリーニングがとても楽にできるような気がしてきました。
そうですよ。わたしは、ツールをバッグの中、机の中などに入れたり、コンビューターの上に置いたりもしています。そして、洗面所の鍵にも貼っています。
朝起きて洗顔、歯磨きをする時に必ず目にふれてそれだけでクリーニングできますからね。このようにしてわたしたちの表面意識を休ませてあげなければいけないのです。わたしたちは「意識的に何かをし続けなければいけない」という制約を自分に作るのではなく、そこから自分を解放することが重要です。「ねばならない」というパターンや考えは捨てるべきです。「これを読まなければならない」、「覚えておかなければならない」と自分にいいきかせてクリーニングの目標に到達するのではないのです。
── なるほど。つまりは自分の頭で考えてクリーニングをするのではなく、思考という枠組みをはずして、自然な流れの中でクリーニングをする、ということですね。
そのとおりです。疲れている時、なにもしたくない、考えたくない時には、ただ手にふれるだけでいいのです。このようにシンプルな方法で自分にやさしくしてあげるのです。わたしがこのクリーニングで「すごいな」と思うのは、何かに怒りを感じている、その最中でも、クリーニングができることですね。
怒りを持ちながらでも、ただ何も考えずにクリーニングツールを使うと、それでもすごく効果があります。いつだってそうです。怒りを体験しながらも、クリーニングができるのです。
そのために平和な心でいなければならないわけではないのです。ですから、皆さん、怒っている時こそクリーニングをしましょうね。座って瞑想をしなければならないわけではないですよ。いつものように忙しく動きまわって、あせっている時こそ、ツールを使いましょう。
それでクリーニングができます。