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人を許せない時、環境を許せない時、わたしたちは「今」を見失っています。
記憶によって、過去の中を彷徨っている亡霊のような状態です。
過去に起きたいくつかのことのせいで決定的に失われてしまった未来があるという思考を再生し続けています。

他者に限らず自分自身に対しても、もっとお金を蓄えれば、あの仕事を選んでいれば、子どもにあんな言葉を言わなければ、◯◯であったのに…と、永遠に失われてしまった◯◯を奪った自分自身を許せないまま、日々生きています。

しかし、これは全て記憶が話していることだということを思い出しましょう。
記憶が設定した舞台の上で被害者、加害者の役回りを一生懸命生きていますが、それは現実ではありません。現実はいつだって今にしかありません。

では、実際に今、自分が体験しているこの喪失感をどうしたら良いのか?

どんな状況であっても自分に出来ることがあります。この後悔という苦しさという体験を「今」クリーニングすることができます。

問題を体験している時、わたしたちはいつも別れた前の夫や上司、娘など、誰かにその責任を追求し指をさしています。
しかし、本来の自分に戻りたいと願うのであれば、その指を自分の内側に向け、その感情の持ち主である自分の内なる子どもに向けてあげることさえできれば、どんなことであろうとクリーニングすることができます。

大きく膨らんだ記憶の風船を分析するのは、刺激的で病みつきになることですが、それでも、わたしたちはそこから解放されて、今ある流れの中で自由になりたいと願っています。それがいのちそのものの本来の目的なのです。

クリスティーン・レイマカマエ・チュウ講師紹介
Christine Leimakamae Chu クリスティーン・レイマカマエ・チュウ 1998年に初めてホ・オポノポノのクラスに参加し、現在はアメリカとカナダでクラスを教えている。 3人の子供を育て、会計士として働きながら、子育ての中で、そして仕事のなかで日々ホ・オポノポノを実践している。 クリスティーン・レイマカマエ・チュウのインタビュー記事はこちらからご覧ください。

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