今、あなたが直面している「現実」とは、あなたの潜在意識が抱えている記憶が再生されているものにすぎません。わたしたちはほとんどの場合、何一つ本当の「現実」は見えていないようです。
そんなこと言ったって、ニュースを観れば、自分ではどうしようもないあらゆる出来事で溢れている。
自分にはその世界の流れを止めることはできないという無力感や憤り、その感情そのものは、実はもともと宇宙が始まった瞬間から自分の中に溜め込まれてきたものなのです。
ですから、何もできない自分、社会の流れに乗らなくてはいけない!という焦燥感も、それは社会があなたに与えたものではなく、あなたの中にもともとあった記憶が見せているものという観点からクリーニングしてみると、今あなたがどうしようもないともがき、諦めかけている状況に変化が見えてくるかもしれません。
わたし自身の昔の話になりますが、シングルマザーとしてまだ若い子どもたちを育てながらハワイで生活をすることに一生懸命だった頃、わたしの将来や、子どもたちの進路、わたしたちの暮らしに制限をもたらす声がよく聞こえてきました。
下の娘が小学生に上がる時、どの学校に通わすかを選択する時期にあった時、すでにホ・オポノポノを実践していたわたしは、まずクリーニングをしました。わたしの期待や希望をクリーニングすることで、娘にとってふさわしい学校に行ってほしかったからです。
そうすると、ある私立の学校に娘は行くというインスピレーションを得ました。
早速、学費をはじめとした詳細を調べてみていると、友人はシングルマザーのわたしには無理であることや、わたしたち家族にはそこに通うことはふさわしくないということを言うようになりました。
わたしはその声をすべてクリーニングしていきました。そう言われて悲しくなったという自分の正直な気持ちや、その考えが正しいか正しくないかを知りたいという気持ち、言われると実際にそうなのではないかと不安になってくる気持ち、全てをクリーニングしていきました。意固地になりそうな気持ちもクリーニングしました。
当時のハワイでは、シングルマザーの女性ができる仕事、住む地域など固定観念がありました。私立へ通わせられる家族はどのような地域に住んでいるのかも決まっていました。わたしではなく、社会がそうだと定めているあらゆることをわたしはクリーニングしました。
結果としてそれは、わたしにとって最高の経験となりました。子どもを私立の学校に行かせようと思いついたことを発端に、これまで自分で気づかなかったあらゆる自分の中にあるしがらみと出会い、それをクリーニングすることができたのですから。
自分の気持ちを正直にクリーニングしていく度に、それまでわたし自身がどれだけ様々なことに囚われているかに気づき驚きました。
そうしてクリーニングを続けていく中で、わたしが当時行っていたボディーワークのクライアントから新たな契約のアイディアを提案され、それは娘を私立に入れても生活をすることができるのに十分な金額でした。
そこでわたしが気づいたことは、それが娘自身に正しいことであれば、起きるべきことが起きるということです。反対にクリーニングせずにわたしの意志だけで、無理やり子どもをどこかの学校に入れようとすれば、そこでは必ず問題が起きていたでしょう。
目的は子どもを自分が期待している場所に入れることではなく、記憶をクリーニングすることです。クリーニングした結果、それぞれが正しい場所にいて、正しいことを選択することができる、それが最も大切なことです。
きっかけとして、娘を私立に入れたいという体験からクリーニングを始めましたが、宇宙的な観点でみれば、わたしにはクリーニングすべきことがあったから、「娘を私立に入れたい」と思ったり、シングルマザーであることで弊害があり、人から多くのことを言われる、社会が不自由さを見せるということを体験させられたのです。
そして、実際にクリーニングした結果、それぞれがまたその瞬間正しい場所に配置されたのだと思います。
わたしたちは往々にして、期待が叶わないことで不自由さを感じますが、そもそもその不自由さが自分の中にもともとあったものであると気づき、クリーニングを始めるところから人生に変化がもたらされます。
記憶に振り回される自分から、神聖なる存在とつながった『真』の自分に導かれた生き方をしたくはありませんか?
平和
KR