クリーニングするものをウニヒピリが見せてくれる
KR:わたしがセルフ アイデンティティ スルー ホ・オポノポノ(SITH)の創始者、モーナと出会ったのは9歳のとき。当時はまだSITHの母体になるものがなく、彼女が何年もかけて、ずっと瞑想とクリーニングをしながら、この形を作り上げて行きましたが、わたしは常に彼女と一緒に瞑想をしていました。
モーナは間題が自分の中にあるということに気づきました。ホ・オポノポノでしているのは「自分を知る、自分自身を取り戻す」ということです。
「ごめんなさい」のフレーズに抵抗がある人が多いようですが、「愛してます」や「ありがとう」だけでもいいですよ。
でも、ごめんなさいが言いづらいというのも体験です。そんなときは「自分の記憶の中の何が、ごめんなさいという言葉にここまで反応を起こすのだろう?」とクリーニングしてください。
ホ・オポノポノにおいて、ウニヒピリとつながるのはとても重要なことです。ウニヒピリは、この世が始まってから今日までの過去の体験が蓄積されている潜在意識のこと。皆さん、日々いろいろな感情を感じられると思いますが、もともと自分の中にいろいろな感情や感覚があり、それをウニヒピリが見せてくれているのです。誰しも感情を感じるけれど、それをどう扱っていいかはわかっていません。表面意識は、ただ感情を感じてクリーニングすればいいだけなのです。
記者:どれくらいでクリーニングが終えられるのでしょうか?
KR:皆さん、よくその質問をされますが、ホ・オポノポノは「今、ここにあるこの意識をどう選択するか」ということにしか焦点がなく、「今」しか時間がないので、いつまでとは言えません。
いろいろな感情が出てきたり何かが起きているとしたら、ただそれをクリーニングするだけです。
今こうして座っていても、わたしたちは地球や惑星の影響を受けています。表面意識はわかっていなくても潜在意識はわかっています。ですから、この瞬間ウニヒピリが教えてくれていると理解し、クリーニングすることが大切です。わたしはよく左胸のあたりを指でトントンと叩き、「OK!教えてくれてありがとう」と返事をしています。
記者:KR女史は、よくクリーニングツールを見つけられるそうですね。
KR:モーナと出会ってから、ずっと一緒に瞑想をしていましたが、瞑想を通してツールを受け取るのがわたしの仕事なのです。皆さんもきっと、クリーニングを続けていくうちに、畑に行ったら果物の実がなっていて、そこに、うわーっと気持ちが引き寄せられることがあるかもしれません。そうしてその果物が自分のツールになります。ウニヒピリがクリーニングするべきものを見せてくれるので、どんどんクリーニングすることでそこに空間ができ、インスピレーションが降りてくるのです。
記者:KRさんは不動産業でとても成功されていますね。不動産や土地をクリーニングすることも大切なのでしょうか。
KR:わたしとしては土地が好きで仕事が好き。そしてクリーニングする機会も与えられているという、それだけです。クリーニングして物件を探す、クリーニングして物件を見る、売る、貸す…。何でも行動の前にクリーニングします。どれだけクリーニングをしたかということが、わたしにとっての価値なのです。不況で不動産はよくないと言われていても、その情報に影響されることはありません。何か聞いても、そこをクリーニングすればいいのです。
ですから、みんなが「売り」のときでも買いますよ。
隠されていた感情を次々にクリーニング
KR:多くの人が誤解していますが、感情に気づいて4つの言葉でクリーニングすると、その下にまた何か新しい感情が出てきます。それをまたクリーニングして、次の感情があって、またクリーニングして、また感情があって……と、一瞬一瞬の繰り返しです。
感情的になっている自分について「自分の記憶の中の何がそうさせているのだろう?」とクリーニングしますよね。次に「早く落ち着いてほしい」という思いが出てきたら、またそれをクリーニングする。「なんだ、これ効かないなぁ」というのが出てきたら、またそれをクリーニング。玉ねぎの皮を一枚ずつ剥くようなものですね。
怒りは元々あるのだし、せっかく出てきたのだから、ありがとうって言いながらクリーニングしてください。皆さん、どこかで「怒りは悪い感情」という記憶を持っています。その記憶もクリーニングの対象です。どんな感情であれ、隠れていた感情が表に出て、それをクリーニングして軽くなるのは良いことなのですから。