あなたには、こんな経験がありませんか?
まだ太陽が昇る夜明け前に、家族やこの世の全てが、まだ寝静まっているような静かな家の中でたった一人目を覚ましてしまったこと。
そして、その静けさの中に身を浸していると突然、言い知れぬ不安に襲われ、その不安とともに身を包む不快感はどんどん大きくなっていくのです。
あなたが無防備に呼吸をしている、その酸素の一つ一つの中にもその不安があるような、そして心臓がまるでドキドキと鼓動を高め、意識を変えたくても、たった今この世にはたった一人自分しかいないような気持ちになります。
孤独と静かな絶望がその静寂と暗い景色を埋め尽くしていくようなそんな感覚。
あなたにはこんな経験はありますか?
わたしにはそれがよくわかります。
そして、その次にあなたならどうしますか?
きっとその不安の原因を見つけようとするのではないでしょうか?
すると次々と、おそらくこの不安の原因に当たる事象が次々に頭をよぎるでしょう。
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そう、その不安の原因になるような事柄は日々の生活の中で数えきれないほど起きているのです。
しかし、あなたを不安にさせている『本当の』原因はそれらなのでしょうか?
答えは、違います。
あなたを襲う、その不安の本当の原因は、はるか昔から無作為に溜め込まれ続けた過去の記憶です。
あなたの内側にいるもう一人の自分『ウニヒピリ』がこれまで否応なく聞かされ続けたストーリーが今の自分の生活の中で再生されたものを、わたしたちは問題と捉えているのにすぎないのです。
不安とは、空気のように辺り一面に広がる手で掴めないものです。つまり、それは、わたしたちが点と点でつなぐことなど到底できないものなのです。
すべては過去の記憶の再生によるものなのです。
それに気づいた時から、わたしたちは初めてその不安に働きかけることができます。
鍵は、直接それに働きかけたり、分析することではなく、まず第一に、自分自身のウニヒピリに寄り添う、ただそれだけです。
わたしは、自分の不安に気づき、さらにそこから嫌なことが思い浮かぶ時、ウニヒピリとゲームのようにこんな風に遊んでみることをしています。
気づき:わたしの周りの全てが嫌い。
「見せてくれてありがとう」とウニヒピリに言います。
気づき:仕事や暮らしのあれもこれも何もかもつまらない、やめたい!逃げ出したい!
「見せてくれてありがとう」とウニヒピリに言います。
そうやってゲームのように会話を続けているうちに、小さなシャボン玉を一つ一つ弾いて消しているような楽しさをふと感じます。
そんな時、ウニヒピリはようやく記憶を手放すことができるのです。
もっと、ウニヒピリと一緒に過ごしてください。
ひとりぼっちで、その不安を泳ぎ続けるのではなく、その不安がクリーニングの度に色や形を変えていくのをウニヒピリと一緒にクリーニングするのです。
あ、黒いね、紫に変わったね、そんな風に、ウニヒピリと一緒に体験してみます。
内なる子ども、ウニヒピリはほとんどの場合、混乱しています。
なぜなら、過去からのあらゆる記憶ストーリーを聴きながら、その都度あらゆる歴史の中で納得させられてきましたが、それらはすべて蓄積されたままで、この瞬間はもう理解不能なのです。
ですから、不安を今、あなたが体験した時にいろんな話を聞かせ、分析したり納得しようとするよりも、まず、愛と安全を感じたいのです。
お母さん(あなた)と一緒にいることで、ただそこに一緒にいて、クリーニングに勤めることができます。
そこで初めて、あなたの不安の本当の原因となる記憶が消去されていくのです。
体験していることを詳細にあなたが気をつけることはとても良いことです。しかし、それをあなたが解釈しようとか、それを分析するという前に、そのあなたが気づいたことに関してクリーニングを通してウニヒピリに感謝を伝えること、それが第一優先なのです。
それを続けていくことが、あなたのその不安を取り除くのです。
それはあなたにとって問題を事前に防ぐことや、または既存の問題を解決に導くことにつながります。
平和
モミラニ・ラムストラム