英語には、“Compassion”という言葉があります。
「思いやり」、「同情心」と日本語では訳されています。
そして、“Empathy”という言葉もあります。
「共感力」という言葉で表されます。
どれも、道徳的に生きるためには欠かせない意識、心の働きだとされ、昨今では、政治や教育の現場でも重要視されています。
しかし、今これを読んでる方々の中で、その心の働きが強すぎることが原因で、これまで苦しんできたことがある、という体験をされた方が、もしかしたらいるかもしれません。
誰かと一緒にいる時に、その人の心に共感しすぎてしまい胸が苦しくなる。
テレビのニュースに出てくる赤の他人だとしても、その人の身に起きたことに対して、なぜか、まるで自分のことのように痛みとして感じてしまう、そんな体験はありますか?
ヒューレン博士はある時、おっしゃいました。
「共感したり、同情することは、あなたの中で記憶が再生されているからです。
そして、あなたはその人を通して体験させられる、その記憶を手放さない限り、あなたはもちろん、その人、その場所も自由になることはできないのです。
あなたが、誰かを通して、体験させられるその感情に、100%責任をとるとき、真の癒しがあなたから始まり、この記憶に関わるすべての存在においてもそれは起きるのです」
ヒューレン博士が同情とは一体何であるのか、そして問題が起きているとあなたが誰かに対してみているとき、まず最初にできることについてお話されています。
真の優しさは、ゼロである自分が、インスピレーションを通して表現されるものなのだとヒューレン博士はおっしゃいます。
あなたが今、イマイチ身動きが取りづらい、やる気が起きない、人と関わることに対してスムーズでないことを感じている原因が、もしかしたらわかるかもしれません。