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「どうして、こんなことが自分(あの人)の身に起きるの?!」

あまりに突然、不慮な出来事が起きると、わたしたちはどこかに向かって、心の中でこんな風に叫ぶことがあります。
もう起きてしまったこと、取り返しがつかないことに対し、より強く誰かに責任をとってもらいたい、せめて誰かに説明してほしい、そんな気持ちとともに、強く、深く、叫ぶ声を自分の内に聞いたことはありませんか?

しかし、ヒューレン博士は、
その「どうして?!」は、あなたの声ではなく、「どうして?!」は記憶の再生によるものだとおっしゃいます。

人類があらゆる疑問を解決しながら進化を遂げてきた過程からすると、出口の見えない困難に直面しているときこそ、その「どうして?!」を解決しようとすること、答えを探し、犯人を探すことにやっきになることで救われるような気がしてしまいます。

しかし、それが記憶の声なのだとしたら、わたしたちは、その答え探しを続ける過程で見させられるもの、体験することは、やはり記憶によるものなのです。

だからこそ、クリー二ングがあります。
クリーニングは何もしないことではありません。
ただ、だまって苦痛も怒りも受け入れるということではありません。
一瞬一瞬、変化する感情、思考、起きていること、聞こえる声、その源を自分自身の内側に溜め込んできた記憶の再生であるとして、クリーニングすること。
それはつまり、問題がどこにあるのか、問題解決に100%責任を持つことなのです。

ですから、わたしたちは「どうして?!」という声に対し、まず、その答えを見つけるためにあらゆる悲しみを背にしながらゴールのない道を走り出す前に、クリーニングすることができるのです。
クリーニングしながら、道を走ったり、歩いたり、休んだりすることを選択できます。
クリーニングすることで、わたしたちは舵を取らせる相手を「記憶」ではなく「インスピレーション」に譲ることができます。

イハレアカラ・ヒューレン博士。 SITH ホ・オポノポノの継承者であり、世界に広めた第一人者。1962年にコロラド大学を卒業後、 ユタ大学を経て、73年にアイオワ大学で教育長、特殊教育ディレクターの博士号を取得。その後、医科大学学長、教育学部助教授に就任し、74年にハワイ大学助教授、76年に知的障害者ハワイ協会事務局長を務め、犯罪者の更生や身体障害者の支援プログラムに取り組む。83年から87年までは、ハワイ州立病院精神科スタッフとして活動。国際連合やユネスコ、世界平和会議などのさまざまな場で講演活動を行う。2022年1月15日享年82歳にて永眠。監修を務めた「アロハ!」(サンマーク出版)のほか、著書多数。 イハレアカラ・ヒューレン博士のインタビュー記事はこちらからご覧ください。

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