自分にはどうしようもできないような状況のとき、まず第一にすることはなんですか?
例えば、それがあなたの大切な家族、その人が病で苦しんでいるとき、あなたはなんと声をかけますか?
「その人」の問題をどのようにサポートできるのか考えたり、
「その人」を励ます言葉を探したり、
わたしたちは、無意識に自分以外の誰かが困っている、苦しんでいるという現実を目にしたとき、咄嗟に「その人」と「わたし」の間に壁を作っているようです。
それがたとえ意図的ではないにせよ、わたしたちはその壁を持つ間、実は問題を共有し続けているようなものなのだとヒューレン博士はおっしゃいます。
壁の向こうにいる「その人」に記憶による言葉で何かを投げかけようとも、再生された記憶を再び体験しているだけなのだと。
クリーニングの道に戻るとき、わたしたちは、問題の所在を「その人」から「わたし」に戻すことができます。
しかし、それは、「ああ、こうなってしまったのはわたしのせいだ」という自分を責めることではなく、今、ここで、わたしはこの人を通して自分自身の中にある記憶ともう一度出会っている、そしてクリーニングのチャンスを与えられているという気づきに戻ること。
「わたし」に戻ることで、神聖なる存在がそれぞれに与えてくれた役割、目的を取り戻すことができるのです。