専業主婦(夫)の方から、パートナーが仕事で稼いだお金を使うことに対して罪悪感を抱くという声をよく耳にします。
ある主婦の方が、ご主人が働いているのに自分は働いていないことに罪悪感を抱いていました。そのご主人が帰宅するたびに健康問題について不満を漏らす姿に、なぜか彼女は腹立たしさを感じたそうです。しかし、お金を稼いでいるのは旦那さんだから自分が悪いという罪悪感も感じていたのです。
しかし、そこで重要なのは、自分の中に罪悪感があると気づくことです。そして、それは旦那さんが引き起こしたものではなく、自分が神聖なる存在とつながるために起きていることなのです。本来の自分に与えられている流れを遮るもの、それがお金への罪悪感なのか、ご主人の健康に関することなのか、それがあなたの人生に現れた時点で、それはクリーニングする機会なのです。ご主人が見せてくれるその健康状態は、通り道に過ぎないのです。
自分からクリーニングされたことは、あらゆるところでつながっています。自分がお金を通して体験する罪悪感をクリーニングすることが、ご主人の健康の状態に影響しているかもしれません。自分という存在を通して現れるあらゆるものをクリーニングしていくこと、流れを取り戻し、本来の光を取り戻す作業は、自分を超えて健康や豊かさへとつながっていきます。
わたしたちは皆、お金のことで心配したり、健康の問題に直面したとき、実際にその問題と接していないときでさえ、大きな雲で覆われたような感覚になることがあります。そのとき、わたしたちはその感覚の原因を自分の外に求めがちです。たとえば、経済の不安定さや円安のニュースを目にして、それが自分に与えている影響を考えたりします。しかし本当は、「わたしたちの中の何が今、自分にこのような情報を見せ、このような感情や感覚を与えているのか」と、内側に意識を向けることが大切なのです。
銀行口座にこれだけのお金があれば安心や自信を感じ、これしかなければ不安になるという、その状況を生み出している本当の原因こそが「記憶」なのです。
記憶を消去することで、わたしたちは純粋さに触れることができます。純粋な自分であるとき、わたしたちは「今」において記憶から自由となり、つまり、恐れや比較、焦りや絶望からも自由に、冷静で調和の取れた状態でいられるのです。クリーニングしていくことで、思考の中にある雑多なものを整理し、それによって本来の流れを取り戻すという仕組みは、とてもシンプルで今すぐ実践できる問題解決法なのです。