これはジーンのインタビュー記事です。
ジーンの回答は、緑色で表示されています。
今回で、ジーンさんへのインタビューは最終回となります。
テーマは「自分の力でクリーニングを実践すること」。
ジーンさんは語ります。
「誰かに頼るのではなく、自分自身が“自分を助ける人”になること。そしてもし、クリーニングに疑いが生まれたなら――その疑いをクリーニングしてください。」
<クリーニングは自分で実践するもの>
── ある方から質問をいただきました。
20年以上、体の左側――首から腰にかけて痛みがあります。病院では原因が分かりません。母は交通事故で亡くなりましたが、そのときにぶつけたのも体の左側でした。この痛みと母の事故は関係しているのでしょうか? どのようにクリーニングすればいいですか?」
大切なのは、「クリーニングを始めているかどうか」です。
これまでもお話ししたように、クリーニングとは、その瞬間に浮かんでくる自分の思考や感情をクリーニングすることです。
使うツールは人によって違ってかまいません。
書くワークシートを使う人もいれば、12のステップや他のツールを使う人もいます。
「わたしは今、どのようにクリーニングすればいいのか?」
その問い自体をクリーニングしてみてください。
神聖なる存在が、あなたに合った方法を導いてくれます。
重要なのは、クリーニングを通して記憶を手放すこと。
そして、自分自身を教育することです。
つまり、クリーニングとはどんなプロセスで起こっているのか――それを理解することです。
ホ・オポノポノの講師の役割は、“クリーニングを代わりにやってあげること”ではありません。
「クリーニングとは何か」をシェアすること、それだけです。
もしかすると、この方の左側の痛みには、亡くなったお母さまの記憶が関係しているかもしれません。
もし事故の日付や場所、出来事の詳細を覚えているなら、それらをすべてクリーニングに含めてください。
また、お母さまを亡くしたとき(たとえば幼い頃)の自分の体験や感情――
それらもすべて、クリーニングの対象です。
<「信じられない」と感じるときもクリーニングする>
── わたしは、クリーニングは簡単なようで、信頼して続けるのが難しいと感じます。
人によっては、「本当に効果があるの?」「記憶は本当に消えるの?」と疑う気持ちが出てくることもあると思います。
そうですね。
わたしたちが“信じられない”と感じるとき、それは自分の内側に小さな牢屋をつくって、自分を閉じ込めてしまうようなものです。
自分自身の思考がつくった檻の中で、苦しんでしまうのです。
その不信感は、クリーニングの流れを止めてしまいます。
だからこそ、その「信じられない」「本当なの?」という思いそのものをクリーニングしてください。
それもまた、ひとつの記憶なのです。
<女性の問題も、記憶の再生>
── 次の質問です。
「更年期を迎えて心身の不調を感じる女性が多く、“女性であることは大変”とよく言われます。
更年期のつらさはどのようにクリーニングすればよいでしょうか?」
まず思い出してほしいのは、わたしたちは誰もが生まれながらに完璧であるということです。
更年期や生理痛など、女性特有の不調は“女性だから”起こるのではなく、内側のメモリーバンクにある記憶が再生されているのです。
そして、その記憶は家族や先祖の経験と関係していることもあります。
たとえば、流産や中絶など、誰かの未完の記憶が影響している場合もあります。
けれど、それがどこから来たのかを知る必要はありません。
わたしたちが体験するすべての状態は、その瞬間に再生されている記憶の結果にすぎないのです。
わたし自身も約20年前に更年期を体験しました。
そのとき、わたしは「更年期」について自分が信じていること――
「太りやすくなる」「つらいものだ」「気分が不安定になる」など――を
ひとつひとつクリーニングしました。
そしてある朝、インスピレーションが届いたのです。
「毎日10分間、太陽の光を浴びなさい」と。
わたしはその導きに従いました。
結果として、更年期の間も大きな不調を感じることはありませんでした。
ただし、それはわたしにとってのインスピレーションであり、他の人にも同じように当てはまるとは限りません。
神聖なる存在は、それぞれに合った方法を教えてくれます。
それがわたしたちが本当に求めているものです。
どんなときでも、クリーニングの出発点は「いまの自分の思考・感情・体験」です。
たとえば「更年期はつらいものだ」という思いがあるなら、まずはその思いをクリーニングしてみてください。
── ジーンさん、わたしも今年、歯ぐきに腫れができました。
2か月ほどクリーニングを続けても変化がなく、不安や焦りが出てきました。
インターネットで調べると怖い情報ばかりで、恐れが増していきました。
それでもクリーニングを続けていたある朝、「ヒマラヤの岩塩水でうがいをしてみて」と内なる声を感じました。
1週間ほど続けると、腫れは自然に消えていました。
素晴らしいですね。
あなたが「心配」という思考を手放したとき、神聖なる存在からのインスピレーションが届いたのです。
わたしが皆さんにお伝えしたいのは、自分の内側から届くインスピレーションを信頼できるようになること。
それができたとき、誰もが自分自身の導師になれるのです。
<わたしたちの本質は完璧>
── 最後に、健康のクリーニングを続ける上で大切な心構えを教えてください。
まず、「ホ・オポノポノとは何か」を正しく理解することです。
それが分かると、どんなときでも自分を助ける方法が見つかります。
ホ・オポノポノは、どこかに“到達する”ためのものではありません。
それは、わたしたちの生きるプロセスそのものです。
そして、自分の内なる家族(ウハネ・ウニヒピリ・アウマクア)を大切にすること。
危機に直面したとき、わたしたちを助けてくれるのは、外の誰かではなく、内なる自分自身です。
神聖なる存在は外にいるのではなく、わたしたちの内に、最も静かな場所に存在しています。
だからこそ、内なる家族とのつながりが重要なのです。
それによって、神聖なる存在の導きがわたしたちの中に流れ込んできます。
どんな状況にあっても、どんな痛みを抱えていても、わたしたちは神聖なる存在によって創造された完璧な存在です。
ただ、わたしたちが長い時の中で創り出し、受け取り、蓄積してきた記憶が、いまの現実として現れているだけなのです。
けれど、ホ・オポノポノではいつでもやり直すことができます。
人生には“二度目のチャンス”があるとよく言いますが、ホ・オポノポノでは、“三度目、四度目、何度でも”チャンスがあります。
クリーニングを続け、内なる家族を大切にするとき、神聖なる存在は、いつでもわたしたちに祝福を送ってくれます。



