何か嫌なことが起きたり、感情が揺さぶられる出来事や問題が起きると、わたしたちは、すぐに問題の原因を探し、犯人探しに躍起になることがあります。
ちょうど今、大物がかかったその瞬間、「絶対に離すものか!」と力を込めて釣具を握りしめ、獲物に全神経を集中させている釣り人のように、わたしたちは、問題があるとき、それを手放すどころか、しっかりと掴んで離さないことにエネルギーを注ぎます。
犯人を見つけ、期待している結末が訪れてはじめて手放すことができる、というふうに、いつの間にか問題解決のルールが決まってしまっているかのような、確固とした姿勢をとっているのです。
しかし、そのとき、わたしたちは、本当に問題解決の過程にいるのでしょうか。
求める結果があらかじめ決まってしまっているとき、そこに自由はあるのでしょうか。
ジーンさんと公園を散歩しながら、問題と期待との関係についてお話ししました。


