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今朝、犬と家の敷地内にある庭を散歩していました。大小様々な木々が立ち並ぶ中でそこには一本の背の低い植木があります。他の木は大きく育ち、たっぷりと緑色の葉が茂っています。しかし、その背の低い植木だけは、葉をつけず、いのちがない様子です。
わたしはこの夏を通して、そこを通る度にその植木を観察していました。そして、小さな木のそんな様子を見る度にクリーニングをしていました。
たとえそれが、ただの通りすがりに目に入った枯れかけた小さな木だったとしても、それが今、自分の視界に、人生の目に映ったということは、今がクリーニングするべきことなのです。いっそのこと根を抜き、新しい苗に植え替えてしまいたいという衝動があったことも、さらに、その木を目にする度に今の自分を見ているような気持ちになったというその体験も、無視せずクリーニングできることなのです。

今朝、その木を見つけると、幹はまるで命を渇ききらせたかのように相変わらず弱々しい様子だったけれど、よく観察してみると、小さな葉が芽吹いていました。それを見たときに、まるで自分のいのちのリズムをみた、と感じました。

この夏を通して、わたしの人生は上がったり降ったりを繰り返す時期でした。安らぎを感じるのが難しい時期だったとも言えます。振り返ればそれが変化の時期だったとも言えますが、渦中にあるとき、この浮き沈みがどこを目指しているのかは、意識で捉えることは難しいことです。
自分が今どこに流されているのか、それとも動くこともできず滞ってしまっているのか、手がかりもないことは苦しい体験ですよね。しかし、どんな時も起きている全てのこと、反応や思考でさえ、あらゆる体験は、バランスを取り戻すために起きています。
ですから、どんなに停滞しているように感じるとしても、クリーニングしている限り流れは起き続けています。怒り、悲しみ、プレッシャー、達成、喜び、どんなものであろうと、自分がそこにハマってしまっていると感じるのであれば、クリーニングし続けるのです。そうでないと、いのちの印を見逃してしまうのです。

人生において、困難な時、それが秋や冬のような状態であろうと、その時起きていること、反応や思考をクリーニングすることは、人生にバランスを与えてくれます。あなたの人生だけではなく、あなたが暮らす場所、関わる人やものにもです。それぞれにバランスと流れが取り戻された時、そこにまた酸素のように笑いや面白さ、美しさが現れるでしょう。

平和
ネロ・チェッコン



Nello Ceccon ネロ・チェッコン 長年、巨大企業のテクニカルディレクターとして勤め、人生を見つめ直そうと転職を考えていた10年前にSITHホ・オポノポノのクラスに出会う。世界五大会計事務所であったアーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)で経営コンサルタントとして5年間勤め、その後12年間はヨーロッパ大手金属メーカーのコンサルを指揮し、その後役員に就任。現在はヴェローナ市裁判所の民事訴訟科テクニカルアドバイザーとして、法廷内における企業間に発生したビジネス訴訟および裁判審査の技術的判断を行っている。 ネロ・チェッコンの関連インタビュー記事はこちらからご覧ください。個人セッションの詳細・お申し込みはこちらからご覧ください。

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